不動産セカンドオピニオンを長年取り組んでコロナ禍以降おもうこと

相談できる不動産業者がいない?

堤エステートのサービスの中でここ最近、特に多いのが【不動産セカンドオピニオン】のご依頼です。オンライン面談は毎週予約で埋まり、不思議と関東を中心とした他県からのご相談が多く寄せられ想定以上の人気です。

このサービスを始めたきっかけは今は亡き父が20数年前に倒れたとき、まだ医療の世界でも稀だった【セカンドオピニオン】を自ら体験して『こんなサービスが不動産業界でもあるべき』と思ったことでした。

その後、約18年前から不動産業界ではまだ誰も行っていなかった【不動産セカンドオピニオン】をスタートさせました。当初は面談によるご相談のみを承っていましたが、コロナ禍の中でオンライン面談を取り入れたところ、人気に火が付いたと感じています。特にリモートワークが進んでいる関東圏からのご依頼が多いのが特徴です。

堤エステートの不動産セカンドオピニオンは営業目的ではない、第三者的な立場から業歴31年のプロの不動産業者が客観的な意見やアドバイスをお伝えするものです。

寄せられる相談は様々ですが、一番多いのは『自分が購入を検討している物件は妥当なものなのか?』ということ。このような相談を東京をはじめとする遠方の方から真剣にご相談いただきます。

その中でも突出しているのが、不動産投資マンションのワンルーム物件等の購入を迷われいる方からのご相談です。もともと私は競売不動産を取り扱っているため、昔から個人投資家からの問い合わせは多かったのですが、最近は不動産をはじめ投資をしたことなくそれなりの収入の得ている上場企業にお勤めの方や、女性の方からのご相談が増加しています。

元々、当社にご相談いただく人の傾向として慎重な方が多いと感じますが、皆様、将来的な資産形成の一環として不動産投資を検討しています。

その方々が不動産投資会社の営業マンから営業を受けて物件購入を検討されています。営業マンが提案する物件情報や資産シミュレーション、節税提案書と共に流暢なセールストークで営業を受けるのでしょうが、果たしてこれがいいのかそうでないのか、明確な判断ができないことから悩まれるようです。そこでインターネットで相談できるところ探し、福岡の業者である堤エステートのHPにたどり着くとのことです。

【不動産セカンドオピニオン】では事前に相談物件の資料を送っていただきますが、営業資料を確認すると一目見て話にならない内容の提案ばかりです。

不動産というご自身では分からない分野のことを、もっともらしい数字を並べられ、よく見えるのかもしれませんが、その多くはプロの私から見ると詐欺的な商品がほとんどです。

不動産投資会社の営業マンは名簿によるリストを片手に電話営業も行い(カモとなる)客を探します。この私の携帯にも営業電話がかかってきたことが何度もあります。その時、私が不動産業者と告げると慌てて電話切ってしまいます。彼らが勧めてくる物件はそんな商品なのです。

相談日に初めてオンラインでお会いするお客様には、不動産投資に対する率直で忌憚のない意見をお伝えすると、ほぼ皆様、不動産投資への考え方を見直されます。中には既に契約を交わしている方もいましたが、すぐに契約解除を行いクーリングオフによって手付金も戻ってきたとのご報告もいただきました。

そのような報告をいただくと、その方にとって将来的に負の遺産になりかねない物件購入を阻止するお手伝いができたことに不動産業者としてホッとしたものです。

また投資不動産だけでなく、居住用の物件や売却中の物件、相続について、取引中の不動産業者に不信感を持ったため意見を聞きたい…そんな相談も多く寄せられます。

このような相談を遠方の、それも福岡以上に不動産業者の多い関東圏からのご依頼を受けると『本当に相談できる不動産業者がいないのだな』とつくづく感じてしまいます。

不動産業者はまさしく売るだけ・買わせるだけ・仲介手数料を得るだけが仕事になっていると感じます。


営業ツール化している不動産相談

オンライン面談で初めてお会いするお客様は、最初は緊張されています。私はオンラインによる打合せや話に慣れていますので、まずは事前にいただいたお客様と相談内容について質問をして、本題について話し始めるとすぐに熱心に話を聞いていただきます。実際にお会いするのと何ら変わりなく、むしろ集中できるという点ではオンラインによる面談の方が適していると感じます。

お客様の緊張も解けてくると地域的な話やお客様自身のこと、今回の相談についての印象なども聞かせていただきます。その中で、他社に相談をしたこともある方もいらっしゃいました。

聞くと同じような有料の相談サービスの窓口で免許を持つ不動産営業マンが対応したそうです。その時に相談した物件は否定され、結局は別の物件を営業されたとのことでした。つまり相談窓口を自社の顧客誘導をするための営業ツールにしているのです。

日頃私は調査のためにいろいろな不動産業者のホームページを確認していますが、当社と同じ【不動産セカンドオピニオン】と名打ってサービスを提供しているところをいくつか見つけていました。しかしその業者のホームページやサービス内容を確認しても、本当に不動産の悩みを抱えている方の相談を受け止める不動産の知識や経験、技量を持っている業者なのか懐疑的なところも多々見受けられます。

結局それらは相談者の悩みの応えることが目的ではなく、その相談を糸口に自社の顧客にするための営業ツールと考えているのではないでしょうか。

ただでさえ不動産業者は残念なことに一般の方に警戒されがちな職種です。しかしそうしているのも不動産業者自身にも問題があるからだと考えています。


相談を受ける側も真剣に応えたい

【不動産セカンドオピニオン】では事前に相談物件の資料と共に、ご依頼いただくお客様についての詳細なアンケートをお願いしています。お客様のことがよく分からないと的確な意見やアドバイスはできません。相談時間は限られているため、効率よくお話を進めるためにも、かなり詳しいアンケートにご記入いただきます。

また事前にいただく相談物件の資料を基に、面談前に様々な調査をいたします。堤エステートは福岡の不動産業者です。私のテリトリーは福岡市とその近郊であり、自分の地域以外にほぼ土地勘はありません。しかし現在はインターネットを活用することで、不動産のデータは日本全国の物件情報とデータを収集することが出来ます。

更に私ども不動産業者は業者間情報というツールである【レインズ】等を使うことができるため、成約データも収集可能です。

私は日々、不動産データの収集・分析を行ってるのでデータさえあれば、概ね不動産の査定は出来ると自負しています。しかしそれらの作業には時間を要します。多くのご相談をいただくことで、遠方の不動産についての検証も効率よく行えるようになってはいますが、やはりそれなりに手はかかります。

しかしインターネットで当社を探してご依頼いただいているので、最大限の準備をして面談に臨みお客様の気持ちに応えるようにしています。面談後、お客様から感謝の言葉をいただくことが、より良いサービスの提供の糧になっております。


有料だからできる第三者のプロとしての助言

世の中には無料で提供するサービスも多数あります。しかし時間と労力をかけて無料で提供するには理由があるはずです。『商品やサービスを知って欲しい』『無料サービスから有料サービスにつなげたい』等々、多くは広告宣伝を兼ねたものと思われます。しかし堤エステートの【不動産セカンドオピニオン】はそれらのサービスとは全く異なるものです。

また寄せられる相談には個人情報も含まれる内容が多くなります。私ども不動産業者には守秘義務があり免許を持って業務を行っている不動産業だからこそ、相談に対して責任を持ち、真摯な対応を求められます。もちろん堤エステートはそれらコンプライアンスに沿った対応を提供しております。

ご依頼をいただくとまずは寄せられた相談に対して事前に資料等を送ってもらい、机上ではありますが綿密な調査を行います。幸いインターネットでは多くの不動産データを取得でき、Googleマップやストリートビューを利用することで場所の確認も行えます。相談時には不動産の価格だけでなく、統計調査やハザードマップなど様々な不動産レポートも準備いたします。

準備する主な参考資料

  • 近隣の販売価格・成約価格レポート
  • ハザードマップ
  • 統計調査
  • 個別の物件の過去や現在のデータ

税務関係のご質問にも当社の顧問公認会計士・税理士に確認の上、内容をお伝えすることもあります。これらの資料や準備には時間や労力も伴います。

そして資料だけでなく一番重要なことは、不動産のプロとして依頼者にとって有益となる第二の意見(セカンドオピニオン)を提供することです。これらを提供するには無料では行えず、サービス開始当初から自信を持って有料でご相談を承っております。

料金を適正価格に変更します

【不動産セカンドオピニオン】は開始当初から今まで1件当たり3,300円(税込)で提供していました。昨年からオンライン面談を行うまではご来社での対応のみだったので件数も限られておりました。しかしコロナ禍をきっかけにオンライン面談での対応を始めると、予想をはるかに超えたご依頼をいただいております。

様々なご依頼と件数をこなすうちに事前調査も厚みを増し、受付と事前調査、コンサル対応時間で1件当たり6~7時間を要し、現在の料金では適正と言えない状況になってきました。

そこで実際に相談をいただいたお客様にもご意見を伺い、4月から1件当たり5,500円(税込)と価格改定を行うことにしました。また事前のお支払いをお願いすることになりました。

事前支払いに関しては、どのような対応をされるか分からないことから躊躇される方もいらっしゃると思います。そのような方にはこの時事放談の内容をご覧いただき、ご相談依頼を検討してもらえればと思っております。

もちろんサービス内容については当初の理念通り【中立的な立場】で真実と私の見解や意見を伝えつつ、更なる質を伴ったサービス向上に向け精進してまいります。

安かろう悪かろうではなく、良いものを適正価格で今後もサービスをより充実させていきます。

独りで相対して質の高いサービスを行っており、対応出来る件数は限られます。ご予約の際にスケジュール調整をお願いさせていただきますので何卒宜しくお願い致します。


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