堤猛雄からのメッセージ

商売の基本は自分が良いと思うものを売ること

私は八百屋の家に生まれ、商売人の父の背中を見て育った頃から、漠然と自分も事業を興す運命であった気がします。

幼い時から店頭で大好物のスイカを売る手伝いをしていました。まずいスイカを売ると常連のおばちゃんから怒られますが、逆に美味しいスイカを売ると喜んでくれます。喜んでもらうのが嬉しく、売り物のスイカを自分で味見して売りました。するとおばちゃんは小学生の自分を頼って買いに来てくれます。とても楽しくて良い気分になったのを今も鮮明に憶えています。

「自分が良いと思う事」「自分がまず試して見る」「良かったら売る」 これが今も堤エステートの事業の理念になっています。

競売不動産との出会い

私の持論は自分に富があり余裕がないと人には優しくなれない。品行方正とは言えなかった子供時代から若い時にバブル期の不動産業に身を投じそれなりの贅沢と遊びも謳歌しました。

競売不動産との出会いは、知り合いの不動産業者が購読している競売情報誌を初めて見た時でした。とにかく「買値が安い」=「儲かる」、この時に「これだ!」と思いました。

それまで一般流通市場の物件しか知らず、競売不動産を落札して転売するビジネスモデルを目の当たりにしてついに確信が持てました。しばらくこの市場を分析・勉強して、平成8年に初めて競売市場で物件を落札して、即転売に成功しました。当時は参入業者も少なく、かなりの利益を得ることができました。

それからというもの競売不動産の落札資金を得るため、競売を知るきっかけとなった知り合いの業者が落札した物件を、仲介業者として販売しながら競売の知識を取得していきました。何度か競売市場からの落札と転売を重ねていくうちに、無駄なコストを省いた代理入札のビジネスモデルの原型が固まりました。

当時の世の中は不況で、いずれ大量の不良債権の処理が競売市場で行われる事は必然でした。不良債権処理は日本にとっても重要な課題でした。格好つけて言うつもりはありませんが、この事業は日本のためになるという思いもありました。

競売物件の増加を予想しましたが、買取り資金には限界があります。資金を要しない競売市場での仲介業が必要と考えるようになりました。調べていくと競売は宅建業法の範疇外です。つまり3%+6万という決まった報酬ではなく、行った仕事の対価に対する報酬を自由に設定することができ、自分がルールを決められる事に魅力を感じました。

そしてお客様にとっても市場より安く購入でき、何より自分で購入価格を決められるという、新しい不動産の購入スタイルを構築出来るのではないかと思いました。今のようにインターネットで物件が売れる時代ではなかった頃、思い切って会員制の競売代理入札のサービスを開始したのは平成10年でした。この頃は後に創業したT2eも無く、手作業で競売情報の配信をほぼ不眠不休で行いました。

恐らくこの時に、利益だけを考えれば競売不動産の転売ビジネスのみに特化していた方が効率的でした。でもやりがいのある仕事を見つけた事の喜びの方が大きかったのを今でも憶えています。

競売をやってるから分かること

競売物件を取り扱って20年を超えました。物件を落札して立ち退き交渉をやっていると、いろんな人生模様を垣間見ます。

もちろん返済できなかった当人の責任ではありますが、身の丈に合わない不動産を売る業者とお金を貸す金融機関にも、責任の一端はないのかと疑問を感じます。

幸い、堤エステートで物件を購入いただいたお客様では競売になった方はいません。しかし多くの債務者と会ったことで、私のお客様には「身の丈に合ったものしか買わせたくない」と強く感じています。これは競売を取り扱ったことのない業者には分からないのではないでしょうか?

そんな思いから購入前にしっかり資金計画を立てて私と二人三脚で物件を探す「みのたけ家」をはじめました。情報でみた物件を単に売るのではなく、自分に合う物件の目標を定めてプロである私と探していく、この形は私の理想でもあります。

個人事業にこだわる訳

堤エステートは来年の2020年4月21日で30周年を迎える個人事業者です。私には「一生個人事業」であり続けるという、信念があります。

私は事務員以外の営業社員を欲しいと思ったことがありません。不動産取引は相対取引が基本です。多勢は必要なく私もそうでしたが能力ある人は独立していきます。

社員を入れれば給与は経費です、お客様から頂いた報酬から払います。自分にスキルと経験があれば無駄な経費となります。。社員に払う給与のため無理して高値で商品を仕入れる悪循環、ノルマに苦しみしつこく営業され買わされるお客様の身になればたまったものではありません。

私も社員を雇ったこともあります。求人はしたことありませんが、HPをみて『修行をしたい』という申し出を時々もらいますが、5年前に社員が独立したのを最後に雇ったことはありません。雇わない理由は当社のHPをみた方は私自身からのサービスを希望しているからです。

また個人事業の代表者は無限責任というリスクの下、責任の所在を明確にした上で業務に取り組む必要があります。いつでもトップである私がお客様をサポートする、これも堤エステートの特徴です。

次に事業を行っていくなかで人件費の他に大きな経費となるのが事務所の家賃。当社は社屋を他人から借りたのは、約1年間の一度限りです。

売買をする不動産会社の社屋がなぜ賃貸なのか私にはわかりません。資金力がないから買えないなら仕方がありせんが、不動産のプロであるなら購入して売却益を得ながらステップアップする力量があって当然だと思います。見栄えばかりで経営は火の車のような業者が本当に多い!

堤エステートでは、数字のために必死に売り込む必要のない経営を実践しながら、無駄だと思える経費を削ぎ落とすことでお客様により良いサービスを最大限に還元しています。そして堤猛雄がもつ知識と経験に基づく「個人事業」によるサービス提供に誇りを持っています

今年で54歳、平成から令和へと年号も変わり大きな節目を迎えます。堤エステート=堤猛雄はこれからも究極の個人事業者を目指します。

関連記事一覧