• 不動産売却
  • 不動産売却も得意な堤エステートならではの実例
不動産売却の実例|大切な住まいを売却するひとの気持ちに寄り添う

不動産売却の実例|大切な住まいを売却するひとの気持ちに寄り添う

堤エステートでは多くの売却依頼を承ります。そこで大切にしていることは『売主様の気持ちに寄り添う売却』を目指すことです。

売却をされる不動産の中には、売主様にとって大切に住まわれた歴史や、生活をされてきた思い出があるはずです。その気持ちを大事に想いながら、次に住まわれる買主様に気持ちよく住まいを引き渡せるような売却活動を行ってまいります。

そんな売却の実例をご覧ください。

会員様のご紹介

堤エステートは不動産業界では珍しい【有料会員制】で不動産事業を行っています。会費は年間49,500円とそれなりの金額ですが、ただの不動産の売り買いだけではない業務も行っています。

会員様とは信頼関係のもと会員様のことやご家族のこと、ライフプランや今後の希望など多くのことを知ったうえでコンサルティングを行います。不動産の購入や売却だけでなく相続や様々な不動産に関すること、そしてFPの資格を活かした保険のアドバイスなど多岐にわたったご相談を承っています。

会員様の中には10年近くも更新をしていただいている方もいて、不動産を超えたご相談も寄せられます。その中で会員T様からお客様をご紹介いただきました。

その方は会員様と旧知の仲で、ご主人様に先立たれおひとりで暮らされているとのことでした。ご自宅の売却を検討していて、相談されたので当社をご紹介いただいたとのことでした。まずは先方からお電話を下さるとのことだったので、お待ちすることにしました。

売却したくなったらでいいですよ

それからしばらくして令和2年7月に会員T様からご紹介いただいたN様からお電話をいただきました。

内容は「来年の3月以降に自宅を売却しようと思っています。一度、インターネットの物件査定サイトに登録したところ6社くらいの不動産業者より営業があり、それぞれ言うことが違うのでどうしたらいいのか迷ってしまいました」「昔からのお友達の(会員)Tさんに相談したところ『信頼のおける業者さん』と言って紹介されました」

とてもしっかりとした女性の方です。「主人が亡くなって私が何でも決めなくてはいけないので」とも言われます。

「今、移転先の直方の住まいを改装する計画を進めているので、来年の3月以降から売却したらいいかと思っています」そして何度も「まだ急いでいません」とも言われます。とても不安げで慎重にお話をされているのが分かります。

売却したくなったらでいいですよ

電話を受けたのは一緒に仕事をしている妻でした。「大丈夫ですよ、売却されたくなったら販売活動を始めたらいいと思います」と伝えると、「でも今後の流れとかも知っておきたいのですが、どうしたらいいでしょうか?」と聞かれます。

「では今後の流れを含めて一度、お話をさせて下さい」と言い、ご自宅にお伺いすることになりました。しかしお仕事をされているので、また日程は調整することにしました。

女性の一人暮らしで不動産の売却、確かに心細いと思います。ましてや売却物件をいつも探している不動産営業マンと話をするのを警戒する人も多いだろうな、そんなことを考えました。

私は男性なので、女性のお客様には気を使います。物件を売却するときには査定のためにご自宅にお伺いすることが必須です。また購入を検討するときの物件案内も女性の方お一人だとご不安かと思います。そんな時は必ず妻と一緒に伺います。そうすることでお客様も安心してお話ができるはず、そう思っているからです。

ちょっとしたことですが、安心して任せていただくためには大切なことと感じています。

ワンちゃんが繋ぐご縁

それから2ヶ月後、9月終わりの快晴の日に大野城市のご自宅に伺いました。もちろん妻も一緒です。初めてお会いするN様は小柄で芯の強そうな女性でした。ご主人様は約10年前に亡くなられ、その後ずっとその一戸建てにお一人でお住まいとのことでした。

まずご自宅に入ると、とても明るくて景色の良さが目を引きました。コンパクトなお住まいですが、静かで明るくて風通りもよく居心地の良いの雰囲気です。そして南向きのお庭が開放的で素晴らしい敷地でした。

次に目を引いたのがお仏壇に飾ってあったワンちゃんの写真。もちろんご主人様もお写真もありましたが、ワンちゃんの写真が目を引きました。お聞きすると長い間ヨークシャテリアを飼われていて、代々の愛犬の子供もたくさん産まれて育ててきたとのこと。

しかし少し前に最後1匹が亡くなり、その後は飼うのを止められたとのことでした。亡くなった時のお話を聞くとこちらまでグッときます。

N様はお子様がおらず愛犬を子供のように育ててこられたようです。実は私たちも子供はおらず、今、トイプードルの愛犬フミちゃんを子供のように可愛がっています。また以前飼っていた大型犬2匹も看取った経験があるので、その悲しみは痛いほど分かります。家の話はさておき、愛犬のお話をお互いだいぶんしてしまいました。

ペットロスに陥った私も分かりますが、愛犬を失った悲しみは深いものです。お一人で心細く思われているはず、望まれるなら精一杯バックアップしよう!そう心に誓いました。

N様ご自宅の玄関にあったワンちゃんの置物です

私の家は売れるのでしょうか?

やっと不動産の話にたどり着きました。するととても不安そうにお話をされます。まずお住まいの建物は強い風が吹くととても揺れるように感じるとのこと。台風の時など不安になるそうです。

確かに土地の形状はひな壇で、南側の開口部側の敷地は高い擁壁の上となっています。雨風は確かに強く感じられるかもしれません。

N様はとても几帳面な方で、今後売却をするためにも平成26年に耐震診断を行っていました。するとその時にあまり結果が良くなくショックを受けられると同時に、すぐに大掛かりな耐震工事を行われていました。

その時の診断結果報告書を見せてもらうと、確かに建築当時の建設会社が雑な工事をしていたようです。その会社は既に無く、耐震工事も施していることから「過度に心配することはないと思いますよ」とお伝えしました。

N様は耐震補強工事だけでなく開口部の窓は結構高額な二重サッシを取り付けられたり、1.2階とも頑丈な雨戸を設置、雨漏りを疑った時にはすぐに対処され白蟻防除工事も欠かすことなく施しています。

それでも「自分の家は売れないのではないか?」と思われていました。よくよく聞くと以前営業された不動産営業マンから心無い言葉を言われたとのことでした。

N様は私たちに出会う前「自分の家はどれくらいの価格で売れるのだろう?」との想いから、よくある一括売却査定サイトに登録をしてみました。すると6社ほどの不動産業者からアプローチがあり、査定のため複数の不動産業者と会ってみることにしました。

すると営業マンは皆、建物リスクの話をして900~1,000万円程度の価格を提示したようです。中には心無い言葉を言った業者もいたようで、とても怒っていらっしゃいました。

このような話を聞くと同じ不動産業者として憤りを覚えます。確かに建物のリスクの話をすることは大事なことです。また所有者の方に必要以上に期待を持たせるような話をするのも問題です。

しかし所有者の不安を過度に煽り、売却金額を著しく安く提示するような業者は確かに存在します。安く買いたたき、買取業者等に仲介して再度仲介を得る、そんな業者もいるのです。

几帳面なN様は以前行った耐震診断の結果も踏まえて色々な業者の話を聞きながら、「この家はそんなに高くは売れないのでは?」「例え売れたとしても買った人が不具合を感じ文句を言われるのではないか?」そう思っていたのです。

ご自宅から見た眺望と南向きのお庭

良いところも悪いところも全部開示する

堤エステートの売却に関する指針は『良いところも悪いところも全て開示する』です。その上で納得していただいた方に物件を売却します。

N様は「もう一度、建物診断を受けたい」言われます。また「そこで出た不具合をリフォーム工事の際に修繕してもらうことを条件にしたい」とも言われます。

建物診断は不動産業者から『住まいの健康診断』といういわゆるインスペクションを宅建協会を通して申し込むを補助がでます。耐震工事をされているので問題はないかと思いましたが、N様のお気持ちと確かに最新の建物診断があると買主様も安心はすると思いました。

一方「不具合部分の修繕が条件」になると躊躇する人もいるのではないかとも考えました。しかしN様の意向に沿えるよう、販売の仕方で条件を受け入れやすくできるのではないかとも考えました。

この時はまだ令和2年9月末。売却希望時期は来年の3月以降とのことなので、まずは『住まいの健康診断』の申し込みや建築当時の書類を整理するなどして販売のための下準備をすることにしました。

そしてN様に当社の会員制のお話するとすぐに「入会します!」と言っていただきました。N様はパソコンやスマホなどはサクサク扱えます。当社とLINEの交換もして連絡を密に取り合うにしました。早速、当社からは愛犬フミちゃんの写真を送らせていただきました。

会員様とのLINEのやり取りは妻の担当です。N様とは不動産のことだけでなく、犬のことや日々のちょっとしたやり取りも行っていたようです。

会員様とはLINEでつながります

「売却することを決めました」

年が明けて3月、N様から「そろそろ物件を売却することを決めました」と連絡がありました。そのため現在の状況とご自宅の写真を撮らせてもらうために訪問することに。そしてこの時は、愛犬フミちゃんも連れていきました。N様は大変喜ばれ、フミちゃんも興味津々で楽しんでいました。

新しい転居先は直方市のご親戚の近くの戸建てです。今のお住まいのような景色はありませんが、仲の良いご親戚のそばに住まわれるので安心です。

引越し予定は5月末の予定です。それまでに販売活動の準備を行わなくてはいけません。

また引越し業者の紹介も行いました。まずはN様自身に直接、いくつか引越し業者に見積もりしてもらいます。見積もりが出たらそれを当社の提携引越し業者に確認をしてもらって、それよりも安い金額でお願いをする、これが当社の紹介方法です。この引越し業者の営業マンは私自身の引越しもずっとお願いしているので安心です。

「売却することを決めました」

販売開始時期は5月の大型連休後すぐを考えました。令和3年のGWはまだまだコロナの影響がありましたが、それでもGWは意外と不動産の反響は少ないのです。

反響の減る連休前に情報を出すより、大型連休が終わり不動産探しを再開しようとするお客様と気持ち新たに客付けを頑張ろうと思っている不動産業者に対してフレッシュな新規登録物件としてアピールする狙いがありました。

N様の引越しは5月末なので少しの間、居住中として物件情報が出ます。しかし10日間程経てば室内は空になるので、物件の内覧は引越し後で設定することにしました。こうして具体的な計画を立てていきます。

N様は引越し日も決まり「なんかドキドキしてきました」とメールが送られてきました。私たち業者はたくさんの物件を売り買いします。そのせいである意味擦れたところがあります。しかしN様のような所有者の方、特に住み慣れた住まいを売却する方は『ドキドキする』はずです。

何だかこちらまでドキドキしてきました。

建物のリスクと物件販売の戦略

N様の希望されていた『住まいの健康診断』の建物診断も昨年末までに終えていました。結果は耐震診断は評価をクリアしていました。しかし問題点はいくつか見つかりました。

建物を活用することを目的とした人が購入する場合には、この問題点を開示して工事を行うことが必要な旨を伝えることになります。そのためにも『住まいの健康診断』であるインスペクションを行った意義があると改めて感じたものです。

物件販売の戦略も立てていきます。まず価格は近隣でどれくらいの数の物件が販売されているか、そんな物件がいくら位で販売されているかを調べます。また過去の相場も調べていきます。価格を調べていき売れ行き動向を確認すると、ちょうどこの時期はあまり物件がない状態でした。

N様がお住まいの地域は昔からある閑静な住宅街です。ここ最近は新築一戸建ての建売も多く出る地域です。一定の需要があるのと、この土地ならではの眺望と陽当たり、風通しなどは他の物件にはない魅力です。

建物は出来るだけ活用して欲しいとは思いますが、建築メーカーが抱えている顧客などは建て替えを考えているため『中古一戸建て』と『土地』として情報を出すことにしました。

価格は当初N様が考えていた価格より3割増し、そこから価格交渉を見越した金額を上乗せすることにしました。N様は「この価格で売れますかね?」と言われますが、ちょうどこの時期この価格帯の物件が少なく、物件情報が一覧で表示されたときに目を引くのではないかと考えました。

物件情報は写真も大事です。まずは居住中の状態でもできるだけ魅力をアピールできるように、天気の良い日に写真撮影を行いました。また引越し後にも写真を撮影して、リフォームやリノベーション用の物件を探している人にもアピールします。

もちろん堤エステートのHPでも物件をアピールします。土地の形状を分かってもらうために、Googleマップの航空写真を掲載することで眺望と陽当たり、風通りの良さを想像してもらいます。お庭いじりが好きな人にも最適です。

そうそう、ここのお庭は南向きのせいか植物や果物がたわわになるそうです。土佐文旦の木もありますが、ある年は150個以上も実がなってとても美味しかったそうです。

ご自宅のお庭で収穫した土佐文旦はなんと150個

反響の多さに驚いた

GW最終日の5月9日の夜遅く、販売準備を整えた物件を登録して公開しました。明日には多くの物件を探している人や業者の目に留まるはずです。

そして翌日、朝から業者からの物件問合せの電話が鳴り響きます。FAXを見ると建築会社から買付申込書が入っています。「まだ物件も見ていないのに?」と思いましたが顧客の名前で買付申込が送られてきました。特に連絡があるわけでもないので保留しておきましたが、こんな乱暴な取引を行うのかと正直驚きました。次から次に電話がかかり、初日で建築会社から買付申込書が複数入ったのでした。

反響の多さに驚いた

翌日も朝から電話で問合せです。一般の方からも問合せがありますが、圧倒的に電話は業者からが多い。一方、一般の方はネットからの問合せが多くそれぞれ全てにメールで返事を出し回答を待ちます。

一般の方からの電話での問い合わせは中身の濃いものが多く、探している人ほど物件がないことが分かっているので焦っている人もいました。しかし当社のスタンスは「買付申込書を送ってきた順番で決めるのではなく、お客様の内容を見て売主様と検討した結果、決めることにしています」とお答えしていました。

そんな中、N様より「不動産業者とみられる男性2人が勝手に敷地内に入り込み庭をうろついていた」と連絡がありました。N様は気丈に警告をしたら「空家と思っていました」と言いながらそそくさと出て行ったようです。もちろん物件情報には居住中と記載しています。モラルの低い不動産業者には憤りを感じます。

今回の物件はN様の大切なお住まいでもあり資産です。次の買主の方も良い方に引き継ぎたい、その想いもあります。売れれば誰でもいい。そんなことは全く考えていませんでした。

内覧会を実施しよう!

内覧ができるのは10日後です。あまりの反響の多さに、引越しをされて最初の日曜日に内覧会を行うことにしました。

物件を公開してわずか5日後で反響数は40件ほど、買付も持参されたりFAXで来たりと続々送られてきます。そこで一旦、買付が入っていることを物件情報に告知することにしました。

不動産の買付申込書

次に買付を送ってきた業者に「送らってきた買付は受け取りはするけど、内覧会に出席してもらってそこで物件をよく見てもらったうえで決めて欲しい」と伝えました。

個別に問合せがあった一般の方にも内覧会の件を伝え「内覧を希望するなら予約を入れて欲しい」と伝えました。購入する気がない人はここで振り分けます。真剣に購入したいと思う人だけに営業をしたいのです。

この段階で買付を送ってきたのに関わらず、買付を取り下げる業者も出てきました。『とりあえず買付を送る』そんな業者が増えていると感じたものです。

また内覧会にはN様もご出席いただくことにしました。N様は反響の大きさにも驚きつつ「私は内覧会で何をすればいいのでしょう?」と不安そうです。「N様は何もしなくても大丈夫です。質問があったら正直にお答えいただくだけでいいですよ」と言うと、少し安心されたようでした。

「内覧会はいつも行うんですか?」とも聞かれましたが、多くの反響がないと内覧会は行えません。いかにN様の物件は探している人にとっては魅力があるのかが改めて分かりました。本当に最初の不動産業者から安く言われたときに諦めて売らなく良かったです。

結局、内覧会に参加してもらうことになったのは一般の方で問合せのあった3組の方に決まりました。この中で物件を気に入っていただいた方にとって条件が合い、N様が『この方に売りたい』と想える方がいるといいのですが…。

ドキドキの内覧会

内覧会当日は快晴でした。この物件は特に天気は重要です。きっといい人に出会えるはず!そんな期待を胸に現地へ向かいます。

荷物は全て搬出されスッキリとした室内、資料を準備してN様と一緒にお客様を待ちます。N様はなんと内覧に来られるお客様に小さなチョコレートのお土産まで準備されていました。そして来られるお客様に直接「内覧していただいてありがとうございます」とお土産を手渡されます。

私もその気持ちに応えるべく、全ての資料を見せながら、土地の魅力や建物状況、どれだけ売主様が大切に物件を扱われいて手をかけていたか、それでも中古なのでリスクもある点を丁寧に時間をかけて説明していきました。同時にN様にもその説明を聞いていただきました。

3組のお客様が来られましたが、皆さま一様に、眺望と陽当たりと風を感じられる心地よさを感じられたようです。お庭に魅力を感じられる方も多く好感触です。

3組という少人数に絞った内覧会でしたが、全てのお客様の内覧が終わった時はN様も私たちも心地よい疲れを感じました。後は申し込みがあることを祈るばかりです。

買主様が決まった

内覧会も無事終わり夕方事務所に戻ってきました。すると程なくして2番目に内覧をしていただいたお客様から電話がありました。

内容は本日のお礼と「ぜひ前向きに検討したい」ということでした。ご連絡いただいた40代のご夫婦は実はN様が「この方が買って下さるといいなぁ」と想っていた方です。

おしゃれで落ち着いた雰囲気の奥様と優しそうなご主人様。お庭でいろいろ育てたいと言われていたので、この家にピッタリの方です。早速、N様に報告をするととても喜んでいただけました。

物件情報を公開してわずか13日後には物件を購入していただく方が決まったのです。

リノベーションで生まれ変わる

物件の契約は6月13日。売主のN様と買主のG様が一堂に会し、契約を行いました。とてもうれしそうなN様とG様。とてもいい縁結びが出来たと思いました。

G様ご夫婦は当初、現金で物件を購入して簡単なリフォームをして住む計画でした。しかしせっかくのご縁、私が住宅ローンのメリットや税金控除のコンサルティングを行いました。ご夫婦とも属性の高い職業だったため、住宅ローンは全く問題ありません。しかし堅実なご夫婦だったので予算を決めていただき、せっかく住宅ローンを使えるのでリノベーションを行うことで居住性を高めることにしました。

またこの工事でN様がご心配されていた建物の問題点の工事も行っていただくことにしました。

工事は大掛かりになるため、たまたま今回の物件に買付を入れてきたけど購入を断念した人気の工務店に提案をお願いできないか繋いでみました。

G様の奥様が希望する室内仕様を明確に伝えるための書類を作られ、提案と見積もりを受けていました。しかしなかなか納得のいく提案と金額には至りませんでした。

そこで当社が会員様によくご紹介する職人に提案をさせることにしてみました。ちょうど新しいサービスの【ITリフォーム】を考えていた最中なので大掛かりなリノベーションをやってもらうことにしました。

何度も打ち合わせを重ね、奥様は何回も希望の仕様を分かりやすく作り変えてもらい納得できる仕様と金額が確定しました。金額も前回工務店に出してもらったものよりもかなり抑えることができました。

住宅ローンにはリノベーション費用を組み込むため、正確な見積書が必要になります。リフォームやリノベーションの見積は結構大変です。いつもお願いする職人は昼間は工事をしながら、帰宅してPCとカタログを片手に頑張ってくれました。

G様とは何度もオンラインで打ち合わせを重ね、多くのアドバイスと提案を行いました。途中で「堤さんはなんでこんなに色々とアドバイスをしてくれるのかといつも2人で話しています。感謝しています」と言っていただきました。私としては、いつもお客様にしていることを感謝していただき不思議でしたが、売って終わりではない当社のスタイル【223スタイル】は改めていいものなのだと思ったものです。

このリノベーションの打ち合わせがかなり時間を要し、N様との決済(残代金を支払って物件を引き渡すこと)が1ヶ月程度遅れてしまいました。しかしN様は快く延期を承諾いただきました。

物件引渡し

8月24日の暑い日、ついに物件の決済日を迎えました。N様から初めてご相談の電話をいただいて1年を少し過ぎていました。

天神の銀行に一同に会し決済が行われます。いつも担当してくれる銀行の営業マンが手続きを行ってくれます。皆、とてもうれしそうです。銀行の担当者は「社長の取引はいつも売主様も買主様も楽しそうです」と言われます。私は当然だと思いますがそんな雰囲気は少ないのでしょうか。

物件引渡し

この日からN様のお住まいはG様に引き継がれます。建物はリノベーション工事に入ります。少し時間がかかりますが完成が楽しみです。

感動の完成披露

2ヶ月後の10月23日にG様へ完成した建物が引き渡されます。その前日、工事の最終チェックを兼ねて完成した建物を内覧しました。実はこの前日も物件を訪れていましたが、まだ最終工事をしていたため、翌日再度訪れることにしていました。

私は建物のリノベーションが完成したら、売主のN様に見ていただきたい!と思っていました。21日に現場に行ったときにG様がいらっしゃったので「明日、N様にご覧いただいてもいいですか?」と尋ねたところ「私は見ていただけたらと思いますが、変わってしまった建物を見て、N様が寂しい気持ちにならないでしょうか?」と心配されます。

私はそんな風に思うことなど考えもしなかったので少し驚きました。しかしN様に連絡をして生まれ変わった物件の内覧をお誘いすると「どうしようかな…」と言われます。やはり“寂しく思ってしまうかもしれない”と思われたようです。

「でもせっかくお誘いいただいたので、行ってみます!」と言われました。やはり私は不動産業者でその辺りの気持ちには気付かなかったようで勉強になりました。でもきっと喜んでいただける、そんな自信はありました。

当日、現地で待ち合わせをしていましたが、N様は先に到着されていました。仲のいいご親戚のご夫婦とご近所の方と楽しそうにおしゃべりをされています。

室内にご案内するととても驚かれました。外観は塗装を以前と似た感じの色に塗りなおしたていたので大きく変わりはなかったのですが、室内は設備も全て変わりシンプルでおしゃれな内装に変身していました。

★左が改装前・右が改装後|クリックで写真拡大★

N様をはじめご親戚の方も一同に「すてきねー!」と目を輝かせてくれます。2階も踊り場ができ室内もすっかり変わりました。以前は押入れだった部分は踊り場になり、G様のご主人が希望されたアイアンの手摺がとてもオシャレです。ここの部分を特に気に入られました。

★おしゃれなデザイン|クリックで写真拡大★

N様の表情はとてもうれしそうでご親戚のご夫婦もとても良い方で喜んでもらいました。ご案内して本当に良かったと思ったものです。

2階踊り場のところで記念写真、右端がN様です

帰宅してN様からメッセージをいただきました。

「本日はお声をかけてくださって有難うございました。あんなにセンスのいい素晴らしい家になっててとても感動して言葉になりません。寂しいとかいう感情は何処かに飛んでいってしまいました。 私は私で直方での生活を楽しみたいと思います。」

とても感激しました。本当に良いと取引を行えたと感じたものです。取引後、アンケートをいただきました。本当にうれしいお言葉をいただき、ありがとうございました。

不動産の仲介は【縁結び】のお手伝い

結果的に今回の取引では売主様・買主様にとってメリットのある取引ができました。

売主N様は当初の業者が提示した販売額よりも約1.4倍の金額で売却できたこと、そして不安点を解消したうえで思い出ある建物を引き継げたこと。

一方、買主G様は現金購入から住宅ローンで購入することで税金控除を受けられるようになったこと、リノベーション工事をすることで建物の安全性・居住性を高め自分好みの住まいを創ることができたこと。

そしてお互いに以前住まれていた人、これから住んでくれる人の顔が分かり縁ができたことが良かったのではないかと想います。

不動産の仲介は【縁結び】のお手伝い

私は物件を売却するとき、ただ売るだけではなく、売主様の大切な資産であり想い出のある住まいを次の方に引き渡すことが記憶に残るような取引にしたいのです。

不動産取引は【縁結びの仕事】です。これからもそれぞれの立場にたち、良い取引を行えるように努力してまいります。

関連記事一覧