2020年の正月休み、仕事から離れ静かな環境で私が考えた問題点とこれからの新しい不動産業について数回に分けて発信したいと思います。
一般エンドユーザーが自分の保有物件を売却する際には、不動産業者から物件を査定してもらいその価格を基に売り出すことが一般的でしょう。
しかし業者の査定は正しいのでしょうか?
ふれんずやレインズでの成約事例や査定時の登録価格をベースに査定している業者が大半ですが、本当にそれで良いのでしょうか?
例えばマンション棟内に販売物件が数件あれば、価格競争にも陥りやすくなります。また春は移動の時期となるため市場は一年で一番の繁忙期になります。そのため需要も一番高くなり価格も上がりがちです。
このように不動産の売り時は経済の動きや景気動向に大きく左右されます。買手(不動産を購入する人)は価格の上昇相場では慎重に、下落相場が買いのチャンスです。一方売手(不動産を売却する人)は上昇相場で資産の入れ替えタイミングを計るべきです。
重ねてお伝えしますが不動産業者は売る事が全てです。2018年や2019年のような上昇相場であれば、物件があれば誰が売っても売れるのです。この時期はまさに私が経験した平成バブルに似ていました。
実は2019年度の私の仕入れ物件は皆無、数年のうちに上昇相場の終焉を想定したのと購入に値する物件がなかったためです。今まで仲介オンリーの業者が買取を始めたのを見たり、銀行はあきらかに過剰融資と実感していたので、一貫して慎重な買取姿勢で臨みました。
株式市場で有名な話「靴磨きの少年」の話をご存じですか?【靴磨きの少年が株のうんちくを語りだしたら相場は天井】という意味ですが、今はその序章である気がしてならないのです。是非ネットで調べて見てください。
2019年に入会していただいた会員様には、私自身が慎重な姿勢なのに物件を勧める気にならず、とても苦しい1年でしたがこれがうちのスタイルです。数年後あの時に買わなくて良かったと言われると思っています。