全国の地方裁判所では、借金を返済することができなくなった人の所有する不動産を差し押さえて売却し、その代金を借金の返済に充てる手続きを行っています。これを競売といい、差し押さえられた不動産を競売不動産といいます。
競売不動産は落札(=売却)を経て、一般市場で販売されることも多々あります。競売市場は不動産業者にとって大きな物件仕入市場の一つなのです。ここで、競売不動産流通の仕組みを見てみましょう。
このように、競売不動産は特別な物件という訳ではありません。たまたま所有者の借金返済が出来なくなったため、競売市場で売却されることになっただけなのです。競売不動産は巡りめぐって、一般流通市場で再販され新しい所有者の住まいとなります。

福岡地方裁判所[本庁]による競売不動産の公告数は、2009年度で1,363件もの物件が公告されています。2008年度の公告数は1,391件、競売物件の公告件数の減少の理由として考えられるのは、景気後退のため新築物件が建たず、不動産購入の層が中古物件市場に流入しています。そのため、市場で売れる中古物件が少なくなっており、多くの不動産業者が仕入れとして、任意売却市場に参入していることが理由のひとつと考えられます。
また落札数から数字を見てみると、2008年度は1,090件の物件が落札されており、公告数全体の約78%が落札されています。
2008年の後半は景気後退の影響か入札者も減少し、入札者にとっては、物件が落札しやすい状況になっていました。しかしここ最近、売れる物件がますます少なくなっているのと、景気後退の余波で異業種の入札者が増加し、ここ最近の落札金額は加熱・高騰しています。
競売は地方裁判所で入札方式で売却されています。各物件には買受可能価額という金額が設定されており、その金額より高く入札をします。そして入札者全員の中で一番高い金額を提示した人が、物件を落札(取得)できます。
このように割安に購入できる等のメリットもありますが、リスクがあることも否定できません。しかし、競売物件の中には高級住宅地にある豪邸など通常では売り物件として流通しにくい物件や自宅の隣地の空地が出されるケースなど、取得することに意味のある物件もあるのが魅力のひとつといえます。
物件の価値を適正に判断する事や、占有者がいる場合の立ち退き交渉など落札後の対応力がなければ「安物買いの銭失い」になりかねませんが、リスクを取ることで競売市場は魅力的であることは
堤エステートの実例でもお判りいただけると思います。